「通知表・所見の書き方を知りたい!」
「効率よく所見を書き終わりたいんだけど、どうすればいいのかな」
と思っている先生も多いのではないでしょうか。
学期末ごとにやってくる「通知表の所見作成」。
クラスの子全員分の所見を書くのは大変ですよね。
この記事では、効率のいい所見の書き方を4ステップで解説します。
- 効率のいい所見の書き方とは?
- ステップ1:所見のテンプレートを確認
- ステップ2:日々の記録
- ステップ3:文章にしていく
- ステップ4:文章チェック
記事を読んで、所見を効率よく書けるようになりましょう。
通知表・所見書き方の基本とは

まずは所見書き方の基本と、効率いい所見の書き方の流れを確認しておきましょう。
所見に書く内容とは
そもそも所見には何を書くの?
通知表の所見には、基本的にポジティブな内容を書きます。
ポジティブな内容を書くことで、
- 子どもの前向きなやる気を引き出す
- 保護者との信頼関係を築きやすくなる
という効果が得られます。
また、通知表の所見は文書としてずっと残るものなので、ネガティブな表現を書いてしまうと後々問題になることも…。

「ネガティブな内容は口頭で」は、あらゆる場面で基本だよね!
クラスのこともの良い面にスポットライトをあてて、ポジティブなフィードバックをしましょう。
「学習面」と「生活面」を書く
通知表の所見には、「学習面」と「生活面」の内容を書くのが基本です。
- Aさんは学習のことだけになっちゃった…
- Bさんの所見は生活面のことで全部うまってしまった
とならないように気をつけましょう。
また、学習面や生活面の所見は「エピソード(事実)」と「価値づけ(評価)」がセットになるよう意識しましょう。
エピソード(事実)だけの文章では、子どもの成長が伝えられません↓


しかし、エピソード(事実)に価値づけ(評価)を合わせることで、子どもの成長がわかるようになるのです↓


生活面も同様に、エピソード(事実)だけでなく、価値づけ(評価)も一緒に表現しましょう。


効率いい書き方の流れとは
効率よく所見を書くには、以下の4ステップの流れを抑えておくことが大切です。
- ステップ1:所見のテンプレートを確認
〜「どのように所見を書くのか」ゴールの姿を確認〜 - ステップ2:日々の記録
〜子どもの様子をメモ〜 - ステップ3:文章にしていく
〜所見文章を作成〜 - ステップ4:文章チェック
〜最終チェック〜
具体的にどのようにしていけばよいのかは、次の見出しからステップ形式で見ていきましょう。
通知表・所見の書き方①テンプレートを確認


効率よく所見を書くためには、最初に「どのような所見を書くのか」という型(ゴールの姿)を確認することが大切。
なぜなら、ゴールの姿を知っておけば、その後のステップを見通し持って進められるから。
まずは所見のテンプレートを確認して、自分がどのような所見を書くのかイメージを固めておきましょう。
通知表・所見のテンプレート
ここでは、どの校種(小学校・中学校・高校)でも使いやすい、万能の型を紹介します。
各学校の文字数制限ごとに3パターン準備しているので、ご自身の学校の所見文字数と見比べながら、どれを使うか考えてみてくださいね。
所見の型(フルver)
まずは、所見の型(フルver)。
所見に使える文字数が300字ほどの「けっこう長めに所見を書かなければならない場合」は、フルverがおすすめ。
以下のような構成で所見を書きます。
- 書き出し
「全体の総括」もしくは「その子のよさ」を一言で - 学習面
エピソード(事実)+価値づけ(評価) - 生活面
エピソード(事実)+価値づけ(評価) - 教師から一言
その子の頑張りへの感想など - 締めの言葉
今後の支援や励ましの言葉
試しに、フルverで書くならこのような感じになります↓
①まじめに勉強に取り組む姿勢と思いやりのある行動で、大きく成長できた1学期となりました。
②国語の「◯◯」の学習では、相手の理解度や学習の目的を意識して報告文を書きました。
表やグラフを活用し、友だちに分かりやすいよう工夫する姿が素晴らしいです。
③また、周りの人の気持ちをよく考え、適切な行動をとることができました。
困っている友達に励ましの言葉をかけることで、温かい人間関係が築けています。
④そんな「努力家で優しいAさん」は、周りの友達からの信頼も厚いです。
⑤これからも、友達と力を合わせて成長していくことを期待しています。
(260文字)
学校によってはそこまで文字数が多くない場合がありますよね。
文字数が250字程度なら、「教師の一言」「書き出しor締めの言葉」をカットするのがよいでしょう。
- 書き出し
「全体の総括」もしくは「その子のよさ」を一言で - 学習面
エピソード(事実)+価値づけ(評価) - 生活面
エピソード(事実)+価値づけ(評価) - 締めの言葉
今後の支援や励ましの言葉
※文字数次第で「書き出し」もしくは「締めの言葉」をカット
簡易verで書くなら、このようになります↓
①まじめに勉強に取り組む姿勢と思いやりのある行動で、大きく成長できた1学期となりました。
②国語の「◯◯」の学習では、相手の理解度や学習の目的を意識して報告文を書きました。
表やグラフを活用し、友だちに分かりやすいよう工夫する姿が素晴らしいです。
③また、周りの人の気持ちをよく考え、適切な行動をとることができました。
困っている友達に励ましの言葉をかけることで、温かい人間関係が築けています。
④これからも、友達と力を合わせて成長していくことを期待しています。
(229文字)
さらに所見の文字数が少ない150〜200文字程度なら、シンプルに学習面と生活面を伝えるだけで精一杯になるでしょう。



私の学校はコレでした
- 学習面
エピソード(事実)+価値づけ(評価) - 生活面
エピソード(事実)+価値づけ(評価)
※可能なら「書き出し」もしくは「締めの言葉」を入れ込む
超簡易verならこのような感じになります↓
①まじめに勉強に取り組む姿勢と思いやりのある行動で、大きく成長できた1学期となりました。
②国語の「◯◯」の学習では、相手の理解度や学習の目的を意識して報告文を書きました。
表やグラフを活用し、友だちに分かりやすいよう工夫する姿が素晴らしいです。
③また、周りの人の気持ちをよく考え、適切な行動をとることができました。
困っている友達に励ましの言葉をかけることで、温かい人間関係が築けています。
(196文字)
このように、万能に使える所見の型(フルver)を基本にして、文字数次第で内容を削って調整するのがおすすめです。





所見の書き方に迷っている先生は、ぜひ活用してみて
所見の書き出しや締めの言葉の書き方に悩んだ方は、こちらの記事をチェック↓


学校で決まった「テンプレート」が第一優先
万能に使える所見のテンプレートを紹介しましたが、もしあなたの学校(もしくは地区)で「テンプレート」が指定されているなら、それを第一優先で使用しましょう。
学校で型が決められているのに、それ以外の書き方で提出したら、管理職チェックのときに添削で真っ赤っ赤で返却されてしまうかもしれません。
まずは自分の学校で「テンプレート」が指定されていないか確認してみてくださいね。
通知表所見の書き方②日々の記録


ゴールの姿(書き方テンプレート)を確認したら、日々の子どもの様子を記録していきます。
記録の残し方は「メモ」です。
どのようにメモを取っていけばよいのか、いくつか具体例を紹介しますね。
メモの準備
メモを取るためには、メモの準備が必要です。
メモの取り方には、
- 紙にメモをする方法
- PC(タブレット)でメモする方法
があります。
紙にメモをするなら、このような表を準備したり↓


所見メモ用に1冊ノートを買ったりするのがよいでしょう↓





NotionやEvernoteなどのメモ帳アプリにメモする先生もいますね
(セキュリティ管理には気を付けて)
メモを取る
メモの準備ができたら、日々こつこつとメモを取っていきましょう。
先ほど準備した紙のメモは、常に持ち歩きましょう。



そうは言っても、こつこつメモを取るのが難しいんだよ…
わかります。
メモって取り忘れちゃうんですよね。
メモを取り忘れないようにするには「習慣化」させるのが効果的。
ここでは、私が実際にやっていた「こつこつメモ術」を2つ紹介します。
子どもが作業しているときにメモ
こつこつメモ術1つ目は、子どもが作業をしているときにメモを取ることです。
授業中、教師の手を離れて子どもが黙々と作業する時間ありますよね。
- 図工でもくもくと作品づくりをしているとき
- 国語の話し合い活動をしているとき
- 集中して習字・硬筆を書いているとき
- リコーダーの練習中
- テスト中
その時間は紙のメモをさっと開き、そのときの様子をメモしたり、その日の出来事を振り返りながらメモしたりします。
細切れ時間ですが、うまく利用すればけっこうな量のメモを取れるようになりますよ。
その日の放課後にメモ
子どもを下校させたあとに、毎日5〜10分所見メモを書く時間を確保する方法です。
- 子どもの下校後、その日の出来事を思い浮かべながら教室で紙のメモを書く
- 職員室に戻ったら、最初の5分間、その日の出来事を元にメモを取る
といった行動をルーティーンにしてしまいましょう。
1日1人書いていくだけでも、1ヶ月で全員分の「所見たたき台」が完成しますよ。
通知表所見の書き方③文章にしていく


ある程度メモが貯まってきたら、所見の文章にしていきましょう。
所見の文章にしていくには、主に3つ方法があります。
メモを元に自分の頭を使って書く
1つ目は、メモを元に自分の頭を使って書く方法です。
- 書く材料(子どものメモ)が十分にある
- 所見の書き方・型が理解できている
- 頭が疲れていない
という場合は、サクサクと書き進めることができるでしょう。
所見文例を元に書く
2つ目は、所見文例を元に書く方法です。
「メモの内容が不十分で、何を書けばいいのか手が止まる」
「自分の文章だと、みんな同じような表現になってしまう…」
という場合は、所見文例からヒントを得るのがおすすめ。
以前、所見の文章を使いまわしていた先生のクラスの子が、
「あれ?俺とお前、ほとんど同じこと書かれてね??」
という会話をしていました。
子ども同士で通知表の見せ合いっ子をすることもあるので、自分の文章だと全部似たような言い回しになってしまう先生は、いろんな所見文例に触れておくのがおすすめ。
当ブログでは1,000を超える所見文例をストックしているので、ぜひ一度自分の学年の所見文例を確認してみてくださいね。


AIで文章を作る
3つ目は、AIを使って文章を作成する方法。
今話題のChatGPTを使えば、誰でも無料で「所見文章」のたたき台を作ることができます。
文章の作り方も、
- 全部丸投げで文章を書いてもらう
- 材料(メモ)を元に文章を作ってもらう
- 自分の過去の所見文章を学習させて、文章を作ってもらう
などなど、文章作成の仕方をいろいろと変えられます。
ChatGPTを使って所見を書く方法は、こちらで紹介しているのでチェックしてみてくださいね↓


所見作成で一番疲れるのが、文章を書く工程。
「なかなか筆が進まない」
「文章を書く気になれない」
という方は、ごほうびを準備してモチベーションアップさせるのも1つの手です。
今回の所見作成のごほうびは、何にしますか?


通知表所見の書き方④文章チェック


一通り所見の文章を書き終えたら、最後は文章チェックです。
文章チェックに必要な項目と、AIによる文章チェックについて確認しておきましょう。
チェック項目
誤字脱字
まずは基本の「誤字脱字」がないかをチェックしましょう。



いつも管理職の先生に注意されちゃうから、念入りに…
文字数
文字数が適切な量になっているかも確認しましょう。
文字数が多すぎると、文字が小さくて見えづらく
文字数が少なすぎると、スカスカすぎて「ウチの子は特に書くことがなかったのかなぁ…」と保護者を心配させてしまいます。
自分の学校の書式に合った文字数になっているか確認しましょう。
エクセルやスプレットシートを使って所見を書いている先生は、
=LEN(対象セル)
と入力することで、対象セルの文字数をカウントできますよ。
冗長表現
冗長表現(なくても意味が通じる不要な文章表現)のチェックもしましょう。
所見文例でよくある冗長表現は「〜ことができる」です。
することができました。
自分の意見を発表できました
自分の意見を発表「絶対に使わないほうがいい」というわけではありませんが、何度も出てくると回りくどく感じます。
できるだけスマートな表現を心がけましょう。
語尾連続
語尾が連続して続いていないかもチェックしておきましょう。
例えば以下の所見は「ました。」が4回連続で続いているので、保護者に稚拙な印象を与えてしまいます。
国語の「◯◯」の学習では、相手や目的を意識して報告文を書きました。表やグラフを活用し、友だちに分かりやすいよう工夫しました。また、周りの人の気持ちをよく考え、適切な行動をとることができました。友だちが困っている友達に励ましの言葉をかけることで、温かい人間関係を築きました。



語尾表現を変えて、連続しないように書き換えよう
文章チェックはAIが得意
文章チェックしてると、目がチカチカしてくる…
クラスの子どもの人数が多いと、文章のチェックは大変になりますよね。
そんなときに試したいのがAIの活用です。
文章のチェックはAIの得意分野。
所見文章を入力して「誤字脱字のチェックをして」と指示を出せば、数秒で誤字脱字チェックが終わります。



これは便利…!
やり方がわからない方は、まずはこちらの記事をチェックしてみてくださいね↓


まとめ:所見の書き方4ステップで効率よく終わらせよう


効率のいい所見の書き方を紹介してきました。
まとめると、
- ステップ1:型を確認
【所見の型(フル)】
①書き出し
②学習面
③生活面
④教師からの一言
⑤締めの言葉 - ステップ2:日々の記録
「子どもの作業中」「放課後の時間」を使って、毎日こつこつメモ - ステップ3:文章にしていく
- 自分の頭で考える
- 所見文例を活用する
- AIを活用する
※ここでごほうびを準備するのもアリ
- ステップ4:文章チェック
- 誤字脱字
- 文字数
- 冗長表現
- 語尾連続
所見の書き方4ステップを頭に入れて、所見を完成させていきましょう。
「通知表の所見を早く終わらせる方法はないのかな…」
と考えたことがある先生も、いるのではないでしょうか。
実は、当ブログの所見文例は、すべてChatGPTの力を借りて作成しました。
「通知表・所見たたき台の文章」を、自分でサクッと出せるようになったら、便利だと思いませんか?
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- 所見の文章を大量に出力する方法
- 所見文例集をアレンジする方法
- リフレーミング法(子どものネガティブをポジティブに変換する方法)
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- 「型」作成法
- 自分の分身に書いてもらう方法
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