「友達との関わり方」についての所見を書きたいけど、文章が思い浮かばない…」
と思っている先生も多いのではないでしょうか？
通知表所見って、どのように書いたらいいか悩みますよね。
「◯◯さんは、友達との関わりが上手な子のことを書きたい！」
「◯◯くんは、友達との関わりが苦手だったけど、最近頑張ってる姿を保護者に伝えたい！」
という想いをもっている先生に向けて、この記事では、
- 「友達との関わりが上手な子」の所見文例
- 「友達との関わりが苦手な子」の所見文例
を紹介します。
クラスの子のことを思い浮かべながら、所見を完成させていきましょう。
『通知表・所見インフォメーション』には、生活面のいろんな所見文例そろえてます↓
所見文例を見てみる↓
「友達との関わりが上手な子」の所見文例
「友達との関わりが上手な子」の所見は、比較的思いつきやすいのではないでしょうか。
ここでは、友達との関わりが上手な子の所見文例を、以下の特徴に合わせて紹介します。
- 友達の話がしっかり聞ける子
- グループで協力して学習できる子
- 友達想いの優しい子
- 誰とでも仲良くなれる子
- 前向きな言葉をかける子
- 困った友達を助ける子
- 新しい友達を積極的に作ろうとする子
- 公平に接することができる子
1.友達の話がしっかり聞ける子
友達が話をしているときには、相手の目を見て頷きながら聞くことができます。適切な相づちを打つなど、相手の話を大切にする態度が素晴らしいです。
友達の話を真剣な表情で聞き、相手の気持ちを理解しようと努めています。このような姿勢のおかげで、クラスの友達からの信頼も厚く、みんなが仲良く過ごせるクラスづくりに大きな役割を果たしています。
2.グループで協力して学習できる子
グループ活動で自分の役割を理解し、責任を持って取り組むことができています。さらに素晴らしいのは、困っている友達がいると自分から声をかけて助けてあげるところです。このような思いやりの心が、クラスの雰囲気をとても良くしています。
グループでの話し合いの際、自分の意見を分かりやすく説明するだけでなく、友達の意見もしっかり聞くことができました。また、お互いの意見を上手にまとめて、みんなで協力して話し合いを進めることができています。
3.友達想いの優しい子
友達が困っているのを見ると、自ら声をかけ手を差し伸べます。その優しさと気遣いは、クラス全体の雰囲気を温かいものにしています。
日々の小さな行動に優しさが表れています。給食の配膳を手伝ったり、忘れ物をした友達に自分の物を貸したりと、さりげない思いやりが印象的です。
4.誰とでも仲良くなれる子
休み時間には様々な友達と遊ぶ姿が見られます。特定のグループに固執せず、幅広い交友関係を築いている様子は素晴らしいです。
転校生が来たときには、一番に声をかけて仲良くなることができました。その社交性は、クラスの和やかな雰囲気づくりに大きく貢献しています。
5.前向きな言葉をかける子
友達が失敗したときも「次は頑張ろう」と励ましの言葉をかけてくれています。その前向きな姿勢がクラス全体の雰囲気を明るくしています。
友達の小さな進歩や努力を見逃さず、「すごいね」「よく頑張ったね」と声をかけています。その言葉がクラスの友達の自信につながっています。
6.困った友達を助ける子
友達が学習で躓いているのを見ると、自ら声をかけてサポートしています。教え方も上手で、相手の理解度に合わせて説明できる能力は素晴らしいです。
友達がけがをしたときに保健室に付き添ったり、体調不良の友達の荷物を持ってあげたりと、困っている人に寄り添う姿勢が見られます。その優しさは周囲の友達のお手本となっています。
7.新しい友達を積極的に作ろうとする子
休み時間や給食の時間、普段あまり話さない友達にも自分から話しかけている姿が見られます。その行動が、クラスのみんなが仲良くなるきっかけを作っています。
グループ活動では、いつも同じメンバーだけでなく様々な友達とチームを組もうとします。新しい友達との関係を築こうとする積極性は素晴らしいです。
8.公平に接することができる子
クラスの中で特定の友達だけでなく、誰に対しても分け隔てなく接しています。このような公平な態度が、クラス全体の雰囲気をとても良くしています。
クラスでの係や当番を決めるとき、自分の好き嫌いにとらわれず、公平に役割を分担しようとする姿勢が見られます。このような態度が、クラスのみんなが協力し合える雰囲気づくりにつながっています。
「友達との関わりが苦手な子」の所見文例
続いて「友達との関わりが苦手な子」の所見を紹介します。
「友達との関わりが苦手な子」の所見を書くときに注意したいのは、マイナス面をそのまま伝えないこと。
できるだけポジティブに、その子の頑張りを伝えるには、次のどちらかのパターンで書くことが大切だと考えています。
- パターン1：
「今までは友達との関わりが苦手だったけど、小さな成功体験により徐々にできるようになってきています」といったニュアンスを伝えるもの - パターン2：
「友達との関わりの大切に気づき、今一緒に練習をしているところです。これからも〜〜〜な声掛けを続けていきます」という、頑張っている途中経過を伝えるもの
ここでは、友達との関わりが苦手な子の所見文例を、以下の特徴に合わせて紹介します。
- なかなか仲間に入ろうとせず、一人での学習が多い子
- 自分のことを優先してしまう子
- 友達との協力が苦手な子
- 思いやりの言葉をかけられない子
- 人によって態度を変える子
- 他人の成功を素直に喜べない子
- 相手の気持ちを考えずに発言してしまう子
- 自分の意見を押し付けがちな子
1.なかなか仲間に入ろうとせず、一人での学習が多い子
最近、グループ活動に少しずつ参加できるようになってきました。自分のペースを大切にしながらも、友達と協力する場面が増えてきており、とても嬉しく思います。
一人で学習に取り組む集中力がとても素晴らしいです。これからは、その力を活かしながら、友達と一緒に学ぶ楽しさも感じてもらえるよう、ペア学習などの機会を増やしていきます。
2.自分のことを優先してしまう子
自分の考えをしっかりと持っていることは素晴らしい点です。最近では、友達の意見にも耳を傾ける場面が増えてきており、バランスの取れたコミュニケーション力が育ってきています。
ものの貸し借りや順番待ちの場面で、少しずつ「ゆずり合いの大切さ」に気づき始めています。これからも、思いやりの心を育む機会を増やしていきたいと思います。
3.友達との協力が苦手な子
得意な分野でグループに貢献する場面が増えてきました。協力することの喜びを感じ始めており、これからもその経験を積み重ねられるよう支援していきます。
個人作業の集中力がとても高いです。その力を活かしながら、少人数での共同作業にも挑戦する姿が見られるようになりました。これからも、段階的に協働できる機会を増やしていきたいと思います。
4.思いやりの言葉をかけられない子
友達が困っている場面に気づく観察力が育ってきています。適切な言葉かけの練習を続け、少しずつ実践できる場面が増えてきました。休み時間に友達を励ます姿が見られるなど、温かい言葉のやり取りが増えています。これからもこの成長を大切に見守っていきます。
自分の気持ちを言葉で表現する練習に前向きに取り組んでいます。日々の学校生活の中で、「ありがとう」や「がんばろう」などの言葉を使う機会が増えてきました。これからも表現力を高めていけるような支援を続けていきます。
5.人によって態度を変える子
クラスの中で、誰に対しても公平に接することの大切さに気づき、前向きに取り組んでいます。グループ活動では、どの友達とも協力して取り組む姿が見られるようになりました。
相手の立場に関わらず、丁寧な言葉遣いを心がける場面が増えてきました。先生や友達との会話で「〜してください」「〜でいいですか」などの表現が自然に使えるようになっています。思いやりを持って接する意義について、さらに理解を深められるよう支援していきます。
6.他人の成功を素直に喜べない子
クラスメイトの頑張りに気づき、認める場面が増えてきました。友達が良い成績を取ったときに一緒に喜んだり、係活動で頑張る友達を応援したりする姿が見られます。この気持ちをさらに育んでいきたいと思います。
協力して目標を達成する喜びを味わう機会が増えてきました。グループ活動で成功したときに「みんなで頑張ったね」と喜ぶ姿が見られます。これからもバランスの取れた成長を支援していきたいと思います。
7.相手の気持ちを考えずに発言してしまう子
自分の考えや感情を素直に表現できる力を持っています。最近では、相手の立場に立って考えることにも取り組んでおり、友達との会話で「〇〇さんはどう思う？」と聞く場面が増えてきました。このようなコミュニケーション力の向上を嬉しく思います。
自分の言動が他の人に与える影響について興味を持ち始め、相手の気持ちを考えながら行動する様子が見られます。周りの状況や雰囲気を読み取る力が育ってきており、この姿勢を大切に伸ばしていきたいと思います。
8.自分の意見を押し付けがちな子
自分の意見をしっかりと持ち、表現できるのは素晴らしいことです。最近では、友達の意見にも耳を傾ける場面が増えてきました。グループ討論で「他の人の意見も聞いてみよう」と提案するなど、建設的な話し合いができるよう成長しています。
豊富な知識や経験を持っていることは大きな強みです。それらを活かしつつ、友達との意見交換から新しいことを学ぶ楽しさにも興味を示し始めています。授業中の発言や課題への取り組みに、この成長が表れています。これからも柔軟な思考力を養う活動を継続していきます。
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